あらためて、自分も使うサービスを創るという難しさ
お疲れさまです。
市原です。
1月ももう末になろうかというこの時期なのですが、遅ればせながら昨年の振り返りと、今年の取り組みやざっくりした見通しなどをつらつらと思考の棚卸しをしようかと書き始めました。
まず昨年の振り返りとしては、いまなんとなく感じることとしてなのですが、20年から昨年中頃ぐらいまで実はITの案件プチバブルだった気がします。
コロナがあって、リモートワークが一般化したことで業務委託が積極的になったこと、補助金のバラマキがあったこと、DXが叫ばれ各社でIT投資が増えたこと、これらによってWEB/ITベンダーへの案件がここ数年案件の絶対数が増えていたんじゃないかと思います。
思い起こせば、ものづくり補助金を活用した案件を弊社も5〜6案件関わらせてもらったりしたので間違いなく恩恵がありました。
それが昨年半ば以降、コロナが収束しリモートから出社(フル出社じゃないにせよ)へ切り替える会社も増え、補助金も取得しづらくなるなど、ITへの投資が一段落したのではないかと思います。
ある種口を開けてれば仕事が入ってきたぐらいの印象があり、売り手市場が強い状況でした。合わせてフリーランスも増え、難なく仕事が取れていた環境にありましたが、現在は買い手市場になっています。
先日フリーランスさんから下記のようなメッセージ相談いただきました。
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少し相談させてください。
現状なかなか決まらないですが、私の経歴ですとマッチする案件というのは少ないものでしょうか?おそらく3ヶ月くらい探し続けているのですが、ここまでマッチしないのは珍しいのかと思いまして。
市場的にももう少し専門的に何かの言語を長く続けている、などの方がこういう形では有利だったりしますか?
あと年齢的な部分でも厳しいものでしょうか。
~~~~~~~~上記エンジニアさんは10年近くキャリアがある30半ばの、十分力量が認められるエンジニアさんです。この方が案件なかなか見つからないというのは、ここ数年では考えられないことでした。
すぐに2〜3社からオファーがかかるレベルの方です。もしかすると逆に正社員雇用が盛況なのかも?しれません。
フルリモートの働き方であったコロナ禍は出社がないのであれば、正社員でも業務委託でも何も違わない印象がありました。いまは出社するのが当たり前という状況になりつつあるので、であるなら正社員でといったより戻しがあるかもしれません。そういった市場環境があるため、ベンダー系企業や人材系企業は今年からより難しくなるのではないかと思います。弊社においても今年はしっかり営業していかなくてはいけないという危機感があり、最上位レイヤーの取り組みとして営業強化。またそのためのHataFuri®の開発(来月公開予定のWEBサービス)を仕込んでおいたこともあり、HataFuri®の展開と合わせ、外部との接点を作っていきたいと考えています。
また昨年、会社のミッション・ビジョンを見直し、自分たちが進む方向性を改めて設定しなおしました。表題にある「自分も使うサービス」そのProductを実現するにあたって、自分が興味あること、好きなことにフォーカスさせたサービスを形にしようとTCG業界に注力し、将来性、市場性、競争力の3点から、TCGGATE®の開発に取り組みました。
創業し5年が経ち、次の5年で成したいことが朧げながらに見えたところがあります。
自分たちが好きで興味があることをしながら、将来に残るプロダクトやサービスの実現。簡単ではないこのテーマですがやれるんじゃないか。そんな感触があります。先日TCGGATE®で一つの機能を実装しました。TCGのイベントをアプリで簡単に検索しマップ上から探せるという機能です。
現在サポートしているFAB(Flesh and Blood)は公式サイトのイベント情報があるものの使いづらく、見づらいことがあり、これのUXをTCGGATE®で改善できるのではないかということで実装を進めてきました。
FABは僕自身も1プレイヤーとして楽しんでいることもあり、これは自分も必ず使う機能でありサービスだというもので、もしかするとこれまでのキャリアでちゃんと自分も使うというものを作れたというのは初めてかもしれません。口ではユーザー目線でとかユーザーライクであるとか、わかってはいるものの、自分が本当に使うというのをつくれた試しがないように思います。その点で今回は感触があります。まだまだこれからのプロダクトではあるものの、2,3年しっかり作り込めば先程の目標に近づいていけるんじゃないかと。今年においては、HataFuri®のリリース、伴う形で営業への取り組み。TCGGATE®の継続開発の三本立てが大枠としての動きになりそうです。
また今年も何かしらの動きがあるときにはこちらで報告していければと思っております。
引き続きどうぞよろしくお願い致します。