フリーランスが投資で後悔しないために知っておくべき5つのこと
フリーランスで投資に興味がある方は多いのではないでしょうか。
投資を行うにあたっては知っておくべきことがいくつかあります。今回は、その中でも特に重要な5つに絞って解説します。
今回解説する内容を知らずに投資を行うと後悔してしまうかもしれませんので、ぜひ最後までご覧ください。
フリーランスは会社員と違って、退職金や厚生年金がないですよね。老後資金が心配なので投資を始めようかと思っているのですが、失敗しないか不安です…
投資で後悔しないために知っておくべきことはありますか?
投資を行うにあたって、知っておいたほうが良いことはいくつかあります。そのなかでも特に重要な5つを紹介します。
Contents
「投資」と「投機」の違い
投資を行ううえで最も重要なことは、投資をきちんと理解することです。
そもそも、投資とは「利益を見込んで自己資金を投じること」であり、その対象は株式、不動産、指標(インデックス)など様々あります。
また、「投資」と「投機」は異なります。投資を行ううえでは、この2つの違いを認識することが大切です。
「投資」と「投機」は明確な区分はされていませんが、一般的には「投資」は長期保有、「投機」は短期間の売買のことを指します。
先ほど「投資」の対象として株式を挙げましたが、それは企業の利益成長や長期的な配当金を狙った場合の話であり、デイトレードで儲けるために株式を購入する場合は、投資ではなく「投機」と呼ぶのが一般的です。
日本では「投資」と「投機」が同一視されやすく、これらの違いを認識している人は多くないかもしれません。この際に「投資は長期保有、投機は短期間の売買」としっかり覚えておきましょう。
「NISA」と「iDeCo」
投資を行ううえで知っておくべき2つめのことは「NISA」と「iDeCo」です。
投資をしているほとんどの人がこの2つを利用しているため、それぞれどういったものなのか理解しておきましょう。
NISAとは「少額投資非課税制度」のことですが、この言葉を聞いてもイメージしづらい人が多いでしょう。噛み砕いて説明すると、「投資の配当金や売却益で通常20.315%かかる税金が、一定の期間や金額を対象に非課税になる」という制度です。
つまり、投資での儲けを100%自分のものにできる制度と言えます。
iDeCoは「個人型確定拠出年金」のことで、個人が自由に入ることができる年金のひとつです。ただし、通常の年金とは少し仕組みが違います。
iDeCoは、商品(定期預金や投資信託など)を自分で選んで運用する方式なので、元本割れが起こる可能性も十分にありますし、受取額は運用成績によって変化するという特徴があります。
ただし、iDeCoの掛金は税制上で優遇措置があったり、運用で得た利益が非課税(通常は20.315%)になったりというメリットもあります。
「うまい話」は99.9%ない
投資を行ううえで知っておくべき3つめのことは「うまい話は99.9%ない」ということです。
そもそも「必ず儲かる」みたいな話があれば皆んなその方法でやっているわけですから、うまい話はまず存在しません。
投資を行ううえでは、「リスク」と「リターン」はトレードオフの関係です。
例えば、個別株といった「高リスク」なものを運用して利益を上げることができれば「高リターン」を得ることができます。反対に、債権といった「低リスク」なものを運用して得られるのは「低リターン」です。
「利回りは3%~7%が基本」と思っておくと、投資で騙されずに済むでしょう。もし「年利10%で元本保証!」といった謳い文句の商品があった場合は、詐欺である可能性が高いので注意が必要です。
「低リスク高リターンの投資はほとんどない」という認識をしっかり持っておきましょう。
初心者や忙しい人におすすめな「インデックス投資」
投資を行ううえで知っておくべき4つめのことは「インデックス投資」です。
この投資方法は、「投資ってちょっと難しいな」「何を運用すればいいか分からない」といった初心者の方や、「投資先をじっくり選ぶ時間がない」という方におすすめです。
インデックス投資とは、「市場の値動きを示す指数(=インデックス)と連動した値動きをめざす投資手法」のことを指します。インデックス投資における代表的な商品は以下の4つです。
- eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
世界の約50ヶ国に幅広く分散投資 - 楽天・全米株式インデックス・ファンド
米国株式市場に上場する約4,000銘柄を網羅した指数に連動するファンド - SBI・V・S&P500インデックス・ファンド
米国の代表的な株価指数であるS&P500指数(円換算ベース)に連動する投資成果をめざすファンド - eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)
日経平均株価に連動する投資成果をめざすインデックスファンド
「どれに投資したらいいのかわからない」「投資をしたいけど、投資先を探す時間がない」という人は、インデックス投資から始めるのが良いでしょう。
最終的には「税金」が最大の課題
投資を行ううえで知っておくべき5つめは「税金」です。
税金は投資をしていくうえでの最大の課題となりますので、しっかり理解しておきましょう。
「NISA」や「iDeCO」などを除き、投資で利益が出た場合は基本的に税金が課せられます。例えば、株式や投資信託の税率は20%ですので、1,000万の利益が出た場合は200万円を税金として納める必要があります。
投資は数百〜数千万円単位で行われることが多いため、税金の額も大きくなります。そのため、投資をはじめたら節税を意識しましょう。以下のような手段をぜひ取り入れてみてください。
- 「NISA」や「iDeCo」を活用する
- 配当金は、総合課税で配当控除を適用させて7.2%に軽減する
- 年単位で損失の繰越を行う
まとめ
今回は、投資で後悔しないために知っておくべき5つのことを解説しました。
- 「投資」と「投機」の違い
- 「NISA」と「iDeCo」
- 「うまい話」は99.9%ない
- 初心者や忙しい人におすすめな「インデックス投資」
- 最終的には「税金」が最大の課題
老後の資金不足問題がある現代では、投資などを積極的に行い、将来のためのお金を工面していかなければなりません。今回紹介した内容を参考にしながら投資を行ってみてはいかがでしょうか。